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2025年3月期 通期 決算説明会資料 AIによる要約版の掲載
セレンディップHD 2025年3月期 通期 決算説明会資料 | AIによる要約版の掲載
【全体概要】
- 開催日時:2025年5月20日 18時〜
- 発表者:代表取締役社長 竹内氏
- 内容:会社概要、2025年3月期の決算報告、今後の戦略、質疑応答
【会社の事業内容と特徴】
- 事業承継に特化したトータルソリューションカンパニー
- 「モノづくり事業承継プラットフォーム」を構築
- M&A実行
- 経営の見える化
- 製造業の改善(生産性・品質向上)
【投資ポートフォリオ】
セレンディップ・ホールディングスの投資方針は、「製造業の事業承継を軸とした3つの分野」に明確に分類されています。
① 基幹製造業(投資比率:約70%)
- 特徴:国際競争力が高く、強固なサプライチェーンを持つ。
- 主な業種:自動車部品、建設機械、医療機器など。
- 狙い:世界市場で競争力のある日本の製造業に安定投資し、長期的に安定収益を確保。
- 留意点:利益率は高くないが、市場が安定。
② 高付加価値製造業(約20%)
- 特徴:独自性・企画力・ブランド力などを持ち、利益率が高い。
- 主な業種:
- スマートファクトリー
- ファブレスメーカー(設計・販売のみ)
- 試作・デザイン企業
- 狙い:差別化できる分野への成長投資。
③ 製造業支援事業(約10%)
- 特徴:「モノづくり事業承継プラットフォーム」を横串で支える事業
- 主な業種:ITソリューション、人材派遣、技術開発支援、コンサルティング。
- 狙い:グループ内企業の改善・最適化支援。
【2025年3月期決算ハイライト】
- 売上高:251億円(前年比 +27%)
- 営業利益:7.3億円(+53.7%)
- 当期純利益:20.8億円(+302.5%)※負ののれん効果含む
- M&A件数:前年1件→今年4件
【成長戦略「セレンディップチャレンジ500」】
- 概要
- 中期経営計画として2024年に発表。
- 2027年3月期までに売上高500億円を目指す。
- 開始時点(2024年3月期):売上高200億円 → 現在:251億円(2025年3月期)
- 5つの重点戦略
- 事業承継型M&Aの推進
- セレンディップの中核戦略。
- 「買って終わり」ではなく、PMI(統合後経営)の実行を重視。
- 海外進出
- 米国・東南アジアへの拠点拡大。
- エクセルグループ買収で実現開始。
- 高付加価値製造領域の開拓
- EV、脱炭素技術、医療などの成長分野に投資。
- スマートファクトリー・自動化設備にも注力。
- フィーチャーファクトリー構想
- IoT、AI、ロボティクスなどによる次世代工場の実現。
- 工場の生産性・品質向上。
- ホールディングス機能強化
- 各社横断の経営支援、ノウハウの共有、人材育成を実施。
- 現状
- 「前倒し達成」が視野に。
- 大型M&A(後述のサーテックカリヤなど)により、一気に売上規模を拡大中。
【※注目M&A:サーテックカリヤ】
- サーテックカリヤ概要
- 買収時期:2025年7月予定
- 事業内容:金属の**表面処理(メッキ)**を行うメーカー
- 従業員数:
- 単体:783名
- 連結:3000名以上
- 売上規模:
- 単体:約128億円
- 連結:約216億円
- 主要顧客:デンソー、豊田自動織機、京セラなど
買収の4つの戦略的意義
① 【事業領域の拡張】~“表面処理”という新たな柱~
- サーテックカリヤは**メッキ加工(表面処理)**に強みを持つ製造業者。
- これまでのセレンディップの主力領域(プレス・加工)と高い補完性を持つ。
- 金属加工+表面処理=一貫した提案力の獲得 → 顧客へのパッケージ型提案が可能に。
→ 「切る・曲げる・塗る」一貫製造の実現
② 【売上・規模の劇的拡大】~チャレンジ500を加速~
- 本買収により、2027年目標「チャレンジ500(売上500億円)」の前倒し達成が現実的に。
→ 「中期経営計画のアクセラレーター」的存在
③ 【顧客基盤の拡大とクロスセル】~“顧客ネットワーク”の掛け算~
- サーテックカリヤは、トヨタグループをはじめとした大手との直接取引を多数保有。
- 既存企業(ユニクレア・三井谷工業・アペックス等)の顧客とは重複が少なく、
→ 相互紹介・提案による**クロスセル(相互営業)**が期待される。
→ 「今までにない顧客を一気に取り込むゲームチェンジャー」
④ 【海外展開力の強化】~グローバル展開を押し上げるカギ~
- セレンディップとしては、国内中心だった体制からのグローバル転換点。
- 今後、東南アジア・北米市場に向けた生産拠点と営業網の整備が期待。
~ 経営者の言葉から見る“本気度”~
竹内社長は説明会でこう述べています:
「サーテックカリヤの買収は、これまでの“横展開”とは異なる新たな柱づくり。
このM&Aがグループ全体の“質と規模”を根本から引き上げる。」
「まさに今、転換点にいる。チャレンジ500の中計を**前倒しで実現する要(かなめ)**がこの買収だ。」
- 今後の期待・展望
製造面: 加工~表面処理の一貫生産体制が実現、コスト効率と提案力を両立
営業面: 顧客の共有・紹介でクロスセル、受注増に寄与
海外展開: アジア・米国での新規取引・拠点拡大の推進
組織統合: PMIのスムーズな実行で早期シナジー発揮
収益性: スケールメリットと新分野で収益構造を強化
- 最終的に──
「サーテックカリヤのM&Aは、規模・機能・顧客の3軸で“質的変革”をもたらす起爆剤」
セレンディップは「買って終わり」ではなく、買収後の成長・統合・収益化までをしっかり描く戦略で本件に臨んでいます。
【海外展開と生産拠点】
- これまでの課題
- グループ企業は基本的に国内製造中心で、海外展開は未発達だった。
- 変化のきっかけ
- エクセルグループの買収により、海外の製造・販売拠点を獲得。
- 東南アジア(タイ・ベトナムなど)、米国などへ事業拡大が進行中。
- 今後の展望
- 海外製造の強化により、グローバルな供給能力を確保。
- サーテックカリヤの統合により、さらなる海外展開と人材・技術交流が活性化。
- 海外OEM・Tier1との取引を拡大し、日本依存の体質を脱却。
【質疑応答ハイライト】
Q1. トランプ関税の影響はあるか?
A(竹内社長の回答):直接的な影響はほぼなし。アメリカ向けに直接輸出している製品は少ない。米国工場での生産もあるため、関税はかからない。
間接的な影響はゼロではない。日本の自動車メーカーの輸出減→部品の発注減の可能性あり。ただし、売上全体に対する比率は5%未満で軽微。
「軽視はしていないが、影響は限定的。備えはできている」
Q2. 不安定な世界情勢(地政学リスク)はピンチ?チャンス?
A:経営環境の不確実性はむしろチャンスと捉えている。
コロナ禍のような逆風時にも、投資と体制改革で筋肉質な企業体質に。
「危機に強いグループ」へと進化してきた自負あり。
「ピンチをチャンスに変えてきたのが私たちの強みです」
Q3. 2026年3月期 営業利益18億円という予想は保守的?
A:はい、やや保守的な見積もり。毎年、M&Aを見込まずに計画しており、実際には上振れるケースが多い。現在、成長が見込まれる既存事業が多く、達成の確度は高いと説明。
「ストレッチ目標ではなく、十分に現実的な数字です」
Q4. 中期経営計画(チャレンジ500)の更新予定は?
A:サーテックカリヤの連結がまだ反映されていないため、更新は今後検討。現時点での計画はM&A効果を含まない“ベースライン”。今後の進捗によって、前倒し実現の可能性が高まっている。
Q5. サーテックカリヤのM&Aは業績にどんな影響が?
A:売上・利益ともに大きな上積みが期待。「負ののれん」も発生する見込み。一方で、M&Aに伴うデューデリ費用やアドバイザリー費もあるが、トータルではプラス影響が大きいと説明。
「財務的にも事業的にも、極めて意味のあるM&Aです」
Q6. 今期予想にサーテックの業績は含まれている?
A:含まれていない。完全に未反映。売上・利益ともに追加インパクトがあるため、想数値はあくまで“M&A前提なし”の慎重な予算。
【まとめ】
セレンディップHDは、M&Aを軸に製造業の再編と成長支援を推進。2025年3月期は過去最高業績を達成し、売上高は251億円に。サーテックカリヤの買収により、事業規模・機能・顧客基盤が飛躍的に拡大。海外展開も加速し、内需依存から脱却を図る。中期目標「チャレンジ500」は前倒し達成が視野に入り、今後さらなる成長が期待される。全体として、戦略・実行力・成長性の三拍子が揃った局面にある。
本件に関する問い合わせ先
セレンディップ・ホールディングス株式会社
広報担当
E-mail: information@serendip-c.com
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